日本人死因第3位「肺炎」むせたら肺炎の疑いあり。「のどの違和感」を放置すると様々な病気を引き起こす5

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日本人死因第3位「肺炎」むせたらこれを疑おう

日本人の死亡原因(2016年、厚生労働省)は
1位「がん」、2位「心疾患」、3位「肺炎」、4位「脳血管疾患」、5位「老衰」
となっています。

そのなかでも肺炎による死亡率は増加傾向にあり、2011年には4位から3位に上がりました。なぜ、肺炎による死亡率は増加しているのでしょうか?

免疫力が低下している高齢者や子どもが肺炎にかかると、死に直結してしまいます。特に高齢者の場合、肺炎の7割を占めるのが誤嚥性肺炎です。

日本人の死因の第1位を占めるガンも、実は誤嚥性肺炎を合併したことで亡くなるケースが多々あります。
健康で長生きをするためには、誤嚥性肺炎をいかに予防するかがとても大切なのです。

年をとったり、呼吸筋が衰えると、咳きこむ力が弱まります。

異物が気管に入ってしまう誤嚥を起こしたとき、気道から異物を吐き出せなくなってしまいます。

こうしたときに、異物を出そうとすることで「咳きこんだり」「むせる」のです。

また、声帯には気道にふたをする役割がありますが、声帯が衰えてピタッと閉まらなくなると、気道に唾液や食べ物などが入りやすくなります。

結果、食べ物を誤嚥するだけでなく、眠っている間に少しずつ唾液を誤嚥してしまうことがあります。

ですから、手洗いやうがい、歯磨きなど、日々の予防に加えて、「誤嚥」を防ぐことが必要なのです。

特に誤嚥性肺炎は高齢者にとって「死の病」とも言えるだけに、誤嚥性肺炎を防ぐことはもちろん、声帯がピタッと閉まるように声帯の筋肉を鍛えておくことも大切なのです。

誤嚥性肺炎を防ぐコツは3つあります。

1 飲み物は下を向いて飲み込む
2 飲んだ後、食べた後に息を吐く
3 誤嚥したら、我慢しないで思い切り咳きこんで吐き出す

ただし、間違って入った異物を吐き出すためには呼吸筋が鍛えられていなければなりませんし、異物を気管に入れないためには、声帯がピタッと閉まらなければなりません。

そしてそのためには、日頃から「声の健康」に気をつけ、第2章で紹介する「ピシッと声トレ」などの声帯を鍛えるトレーニングを続けることが必要になります。

声帯が衰えること、それは単に声が弱々しくなるだけではありません。肺炎や誤嚥性肺炎を引き起こす、言わば「命の危険」にもつながることなのです。

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「のどの違和感」を放置すると様々な病気を引き起こす

「のどに何か詰まった感じがする」という理由で耳鼻咽喉科を訪れる患者さんがいます。

こうした患者さんに対して、たいていの医者はのどの検査を行なったり、あるいは血液検査を行なったりしますが、時にのど自体には何の異常もなく、血液検査でも何も見つからないということがあります。

そんなとき、「気のせいですよ」「疲れが原因じゃないですか」と「神経性」「ストレス性」という理由で片づけて、精神安定剤を処方するだけの医者がかつては少なくありませんでした。

言われた患者さんものどに異常がないことにホッとしてしまい、処方された薬を飲むことになります。しかし、問題はその先です。

ほとんどの場合、こうした違和感が精神安定剤を飲みことで治ることはありません。本当の原因は神経症ではなく、「逆流性食道炎」であることが多いのです。

最近ではかなりポピュラーになってきましたが、逆流性食道炎というのは、胃から胃酸が逆流することにより食道部分に炎症が起こる疾患のことです。

胸やけやげっぷ、のどの違和感などの症状を呈します。
近年、食生活が欧米化したことや高齢化などにより患者数は増加傾向にあります。

すぐに命に関わる病気ではありませんが、胸やけやげっぷ、のどの違和感といった不快感によって、食生活や日々の仕事にも影響するだけに注意が必要です。

特に高齢になると、食道裂孔(食道と胃を接続する横隔膜にあるあな)が緩みやすくなり、胃酸がどんどん逆流します。言わば「薄い塩酸」が食道にかかるようなものです。

食道の粘膜にただれや潰瘍が生じ、食道の症状が出る前に、より酸に弱い喉頭(のど仏にある器官)や咽頭(口腔と食道の間)の粘膜が炎症を起こし、不快な症状を引き起こすのです。
「のどの違和感」は「気のせい」でも「疲れのせい」でもなく、逆流性食道炎のような「本当の原因」が隠れていることがよくあるります。

もちろんそれを探ることが私たち医者の務めでもあるわけですが、同時に、みなさん自身もちょっとした「のどの違和感」や「声のかすれ」といった症状を「このくらいはたいしたことないや」「2、3日すれば治るだろう」と軽く見すぎないことも必要なのです。

引用文献・参考文献

声をキレイにすると超健康になるー角田晃一氏ー


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