1 チェック!あなたの声は運動不足ではあるませんか?「声門閉鎖不全」声帯の健康テストの方法

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第2章 1日2分で88%も肺炎を防いだ「ピシッと声トレ」

私たちの体は年齢とともに変化します。髪の毛が薄くなったり、老眼になったり、皮膚の潤いが減って、シワやたるみも出てきます。

腰や膝が痛くなって、歩いたり立ち上がったりするときに痛みを感じる方もいます。

声も同じように年をとります。ホルモンの影響で女性は更年期から声が低くなり、男性はやや高くなりますが、声帯のひだも年齢とともにやせ細っていくことになります。そして進行すると前述した声帯萎縮になります。

健康な声帯は左右がぴったり閉じたり離れたりしますが、萎縮が起こると、2枚の声帯がしっかり閉じなくなり、すき間から空気が漏れだすようになります。

こうした状態を「声門閉鎖不全」と言いますが、こうなると発声に関しては「声のかすれ」や「声が出にくい」「声が続かない」といった声の変調が生じます。

また、力を出そうと胸郭を固定するために息を止めたはずが、声帯から息が漏れて胸郭を固定できないため、力が入らず、以前なら持てたはずのものが持てなくなってしまいます。

さらに気管に食べ物が入りやすくなり、「むせやすい」「咳き込みやすい」「誤嚥を起こしやすい」といった症状から肺炎も起こりやすくなります。

こうした声帯萎縮は老化によって起きるものです。そうは言っても、ある年齢になると全員が必ず声帯萎縮になるかというとそうではありません。

毎日、仲間と元気に話をしている方は起こりにくいでしょうし、1日中家に引きこもってほとんど誰とも話をしない生活をしている方は、比較的若い年齢でも起きる可能性があります。

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「声の健康」を取り戻し維持するための「ピシッと声トレ」についてご紹介します。

その前にあなたの声帯が萎縮していないかどうか、健康かどうかを確かめるテストを行ってみましょう。

○ 声帯の健康テスト

椅子に座って、最初に息を大きく吸いこみます。

次に普段の会話くらいの大きさで「あー」となるべく長く声を出しましょう。

さて、どのくらい続きましたか?

一息でどれだけ「長く」続いたか、声の「震え」がないかをチェックします。

男性なら「15秒以上」、女性なら「12秒以上」が合格の目安になります。

もし男性で15秒未満、女性で12秒未満の場合は「声帯萎縮」が疑われます。

ただし、声は続いたけれども、声が震えたり、高くなったり、低くなったりと不安定な方は要注意です。

こうした方は声帯だけの問題ではなく、心肺機能の低下や脳などの神経を原因とした難病など、重い病気が隠れていることもあります。一度、耳鼻咽喉科を受診することをお薦めします。

もしテストの結果が悪くても、「あっ、私の声帯は萎縮している・・・・・・」とがっかりしなくて大丈夫です。

東京医療センターが健康な65歳以上の男女を対象に同じテストを行ったところ、実に7割近い方が声帯萎縮になっていました(2008年、無作為に選ばれた30名を対象に実施)。

自覚症状がほとんどないため、声帯が萎縮していることに気づかない方はたくさんいますし、今、声帯が萎縮していたとしても「元に戻らないわけではない」のでご安心ください。

声帯を動かしているのは声帯自身と、その周辺の筋肉です。筋肉ですから使いすぎると疲労しますが、使わないでいると衰えていくのです。

ですから、今現在、声帯が弱っている方ももう一度鍛え直すことができれば、声帯萎縮を改善できるのです。

そして、声の健康テストで合格だった方も安心しないでください。

声帯というのは筋肉ですから、たとえば今は会社勤めをしていて毎日、たくさんの人と話をして声帯を鍛えている方も、会社を退職してほとんど会話をしなくなると、健康だった声帯も衰えてくるのです。それを防ぐためには「会話」も大切になりますが、日々のちょっとしたトレーニングを続けることで「声の健康」をより長く保つことが可能になります。

声の運動不足はさまざまな障害をもたらします。声の健康をチェックして、不合格の方はもちろん、「最近、あまり人と話をしていないなあ」という方も、これから紹介する声のトレーニングに挑戦してみてください。

引用文献・参考文献

声をキレイにすると超健康になるー角田晃一氏ー


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