2 井戸端会議が長寿の秘訣ー「よく話すことは健康長寿の秘訣である」

日頃の何気ない会話が健康につながることを教えてくれるのが「きんさん・ぎんさん」と「きんさん・ぎんさんの娘さん」の存在です。

1990年代にテレビで放映されて話題になった「きんは100歳、ぎんも100歳」というCMがあります。


1990年代に放送されたCM「きんは100歳、ぎんは100歳」の名シーン


きんさん、ぎんさんというのは双子の姉妹で、お二人とも長寿であること、健康であること、そひて何より何とも愛らしい表情をされていた。100歳を過ぎても元気な姿は「理想の老後像」と言われ、一般人でありながら国民的な人気を誇り、当時の日本国内のマスメディアからも毎年のように取り上げられた。

1992年(平成4年)の新語・流行語大賞の年間大賞及び語録賞にも選出された。 日本中に大きなブームを起こすことになりました。

長寿の家系には長寿のお子さんが生まれることが多いのですが、ぎんさんの娘さんのお二人(2018年現在100歳と95歳)を起用した新聞広告が話題になりました。


双子の姉妹“きんさん・ぎんさん”のぎんさんの娘・千多代さん(今年100歳)と美根代さん(現在94歳)がダスキンの新聞広告


以前、私が出演したあるテレビ番組のなかでは、ぎんさんの子どもたちを取り上げていました。

皆さん仲良しでおしゃべりが大好きで、よくお話になるのを映像で見て、「よく話すことは健康長寿の秘訣である」とあらためて実感したことがあります。

会社を定年退職になった男性が急に元気をなくすというこうがよくあります。あるいは、夫婦二人の生活をしてこられた方たちが伴侶を先に亡くすと、急速に元気をなくしてしまうという話はよく聞くことです。

どちらも仕事を離れたり、愛する人を失ったことで「やりがいをなくした」「生きがいを失った」「最愛に人を失った」という喪失感から元気をなくすという面もあるかと思いますが、もう一つの理由は「話す機会が極端に減った」からとも考えられます。

足の骨折などで長期入院すると足腰が急激に衰えますが、声帯というのも「使わなければ衰える」ものなのです。

人が日常的に交わす会話には他愛のないものが少なくありませんが、大切なのは「何を話すか」以上に「誰と話すか」「どれだけ話すか」なのです。話すことが「声の健康」や「体の健康」と関係ある以上、話す機会が減ることは人から元気や明るさを奪う原因ともなるのです。

地方でよく見られる光景のように友人同士で集まり、ゲートボールを楽しんだり、公民館のような集会所に集まってお茶を飲みながら、おしゃべりをして過ごすこともお薦めです。

そこに集まっている方たちは何とも楽しげで、にこやかに、そして大きな声で話し、大きな声で笑っていますが、こうしたある種の「井戸端会議」にこそ声と体の健康を促進する秘訣があるのです。

声を鍛えるためには「ピシッと声トレ」ももちろん効果的ですが、同時に日々の生活のなかで「話すこと」が日常的になれば、いくつになっても声を健康に保つことができるのです。

引用文献・参考文献

声をキレイにすると超健康になるー角田晃一氏ー


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