2 声の運動不足を解消する「ピシッと声トレ」。ウォーキングをしながら声を出すことで相乗効果が得られる。

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先ほどの声帯の健康テストで声帯萎縮が疑われたからと悲観する必要はありません。声帯は日々のちょっとした心がけや、ちょっとした体操を続けることでかつての健康を取り戻すことができるのです。

1回30秒を朝晩2回ずつ、つまり1日4回、計2分の体操「ピシッと声トレ」1カ月間続けてみてください。それだけで「声が変わったな」と実感できるはずです。

「ピシッと声トレ」は4種類あります。

どれか1つを行なってください。

どれも体に力を入れる瞬間に「1」、「2」と数えるのですが、注意点があります。

数字は「い~ち」と伸ばすのではなく、短く「いちっ」とはっきりと発声します。

声帯は声を出す瞬間と、体に力を入れる瞬間に閉じています。

この体操は、力を入れる瞬間に声帯を閉じることで、声帯と声帯を動かす周辺の筋肉を鍛えていますから、力を入れる瞬間に、はっきりと大きな声で短く「いちっ」と言うことがポイントになります。

短く言うときに「ピシッ」と閉じるイメージをすると良いでしょう。

「い~ち」と長く発音しながら力を入れると、声帯に負担がかかりすぎますので注意してください。

以下1種類ずつ紹介していきます。


○「椅子を用いた」ピシッと声トレ

1、椅子に座り、椅子の座面の両端をしっかりと持ちます。

2、力強く胸を張りながら、体に力を入れる瞬間に「いちっ!」と声を出します。

3、「いちっ!」と声を出したら、一度力を抜きます。

4、次に「にっ!」と短く声を出し、また力を抜きます。

5、「1」から「10」まで数え終わったら、そこで終了です。ここまで30秒が目安になります。


○「壁押し」ピシッと声トレ

1、壁に向かって立ちます。壁との距離は手を軽く伸ばして届くくらいです。足元が滑らないように注意してください。

2、両手を伸ばして手の平を壁につけ、そのまま体が前傾するように肘を曲げます。壁に向かって腕立て伏せをするようなイメージです。

3、曲げた肘を伸ばすように壁を押す瞬間に力を入れて、「いちっ!」と声を出します。

4、「いちっ」と声を出したら、息を吸いながら肘を曲げて元の姿勢に戻ります。

5、「1」から「10」まで数え終わったら終了です。


○「手合わせ」ピシッと声トレ

1、胸の前で両手の指を伸ばしてぴったりと合わせます。

2、両手を押し合うのと同時に「いちっ!」と声を出します。

3、「いちっ!」と言った後は一度力を抜いてください。

4、再び両手に力を入れて「にっ!」と声を出します。同じく「にっ!」と言った後は力を抜いてください。

5、「1」から「10」まで数え終わったら終了です。


○「胸張り」ピシッと声トレ

1、胸の前で両手をグーにして合わせます。

2、胸を張る瞬間に「いちっ!」と声を出します。そのとき、左右の肩甲骨を合わせるように胸を張りましょう。

3、「いちっ!」と言った後は一度力を抜いてください。

4、再び両手を合わせて「にっ!」と声を出して肩甲骨を合わせるように胸を張ります。同じく「にっ!」と言った後は力を抜いてください。

5、「1」から「10」まで数え終わったら終了です。


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ここまで4種類の「ピシッと声トレ」を紹介してきましたがいかがでしたか。

道具もほとんど必要ありません。時間も短いのでちょっとした合間や何かのついでに「ピシッと声トレ」を行なうだけで良いのです。

たったこれだけのことで声帯をピタッと閉じられるようになり、声帯萎縮が改善するのです。

簡単に見えますが、後で解説するように肺炎の予防に対しても信じられないほどすごい効果を発揮します。

なお、「ピシッと声トレ」は4種類ありますが、すべてをやってほしいということではありません。4種類のうちの1種類だけ、自分が最もやりやすいものを選んでやってみてください。

腰痛の人には、「椅子を用いた」ピシッと声トレではなく、「壁押し」ピシッと声トレがお薦めです。

一方、足元に不安のある人には「壁押し」ピシッと声トレではなく、椅子に座ってできる「椅子を用いた」ピシッと声トレがお薦めです。

ウォーキングをしながら声を出している人もいますが、「ピシッと声トレ」ウォーキングの相乗効果が得られます。

大切なのは「声を出す瞬間に体に力を入れる」ことですから、決して無理をせず自分にとって最もやりやすいものを選び(毎回、違うものにしても大丈夫です)、続けるようにしてください

引用文献・参考文献

声をキレイにすると超健康になるー角田晃一氏ー


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